■ 使っていない屋根、ただの空間にしていませんか?
倉庫というと、「モノを置く場所」と思われがちですが、実は建物の“屋根”にも大きな価値があることをご存じでしょうか?
特に、平らで広い屋根を持つ倉庫や冷蔵庫施設は、そこに太陽光パネル(ソーラーパネル)を載せるだけで、電気をつくる場所に変えられる可能性があります。
■ つくった電気はそのまま倉庫で使える
ここでポイントになるのが「自家消費型」という仕組みです。
これは、つくった電気をそのままその建物内で使う方法のことで、
たとえば:倉庫内の照明
冷房・冷蔵設備
コンベアや荷捌き機械
といった日常業務で使われる電気を、“外から買わずに” まかなえるようになります。 つまり、電気を自分でつくって、自分で使うという、とてもシンプルで効率的なやり方です。
■ なぜ今、「屋根で電気をつくる」ことが注目されているのか?
理由は大きく3つあります。
・電気料金の変動が大きくなってきたから
⇒ 自分で電気をつくれば、外の価格に左右されにくくなります。
・企業にも“環境への配慮”が求められる時代だから
⇒ 自然の力(太陽)で動く倉庫は、取引先や社会からも信頼を得やすくなります。
・広い屋根があれば、特別な土地を用意する必要がないから
⇒ 倉庫の屋根そのものが“電気を生む資産”になるのです。
■ これは投資ではなく「経営の工夫」
自家消費型の太陽光発電は、「高価な設備投資」と思われるかもしれません。
ですが、実際には多くの企業が補助金やリース、初期費用ゼロの導入方法(※PPA以外も含めて)などを活用して、無理のない形で始めています。
導入後は、日中に使う電気を“自前”でつくれるため、長期的に見ると電気代の負担を下げられ、企業としての安定性や持続力を高めることにもつながります。
まとめ:「屋根を遊ばせるのは、もったいない」
倉庫は「モノを保管するだけの場所」ではなくなっています。
これからは、「電気を生む場所」「環境にやさしい運営をする場」として、会社の未来を支える重要な拠点になります。 そしてそのスタートは、屋根を活かすことから。
自社の倉庫の屋根が、まだ何もしていない“空きスペース”だとしたら――
それは、まだ使っていない「会社のチカラ」なのかもしれません。
