一般家庭でもできる自家発電⁉メリットや種類について紹介!

太陽光発電を始めとする自家発電が普及し、一般家庭でもさまざまな自家発電を取り入れられるようになりました。売電による副収入や節電といったメリットがあるため、自家発電の導入を考える方も増えているのではないでしょうか。この記事では、自家発電のメリットや種類について紹介していきます。

自家発電とは

自家発電とは、電力会社からの電力供給ではなく、太陽光やガス、エンジンなどを用いて家庭で電気を発電して使う仕組みで、省エネや電気代節約の観点から注目を集めています。自家発電にはさまざまなメリットや種類がありますし、小規模からの導入も可能です。その中でも、特に太陽光発電の普及が進んでいます。

電力会社からの電力の供給と大きく異なる点は、災害時でも電気が使用できるということです。災害時の停電対策として小規模な自家発電設備を持ち、電力会社からの電気の供給が途絶えた際に、自家発電の電気を自家消費するという使われ方が主流です。

ただし近年では自家消費だけでなく、売電による収益の獲得を目的とした自家発電の導入も増えてきています。特に、太陽光発電システムは、普及のために国が補助金制度の整備や電力の買取価格に関する制度を定めたことが、売電による収益の獲得が普及した大きな要因です。今後も太陽光発電システムの普及は進んでいくと考えられるため、売電による収益の獲得は自家発電の大きな魅力といえるでしょう。

自家発電のメリット

電気代の節約

自家発電のメリットとして、第一に電気代の節約が挙げられます。電力会社から電気を買いとる必要がなくなる分、光熱費が削減できます。太陽光発電システムなどの自家発電が可能になる設備の導入には費用が掛かりますが、長期的に見たら得になることも少なくありません。

売電による副収入

自家発電によって生成した電気は自宅で消費するだけでなく、電力会社に売電することもでき、副収入が見込めます。売電には電気を貯めておける蓄電池の導入が不可欠になりますが、こちらも長期的に見たら蓄電池の導入コスト以上に売電による収益が得られることが期待できます。

災害時の電力供給

自家発電ができれば、自然災害によってインフラが止まってしまい、電力会社からの電気の供給がされなくなっても電気を利用できます。日本は自然災害が非常に多い国であるため、自家発電との相性はいいと考えられます。

自家発電の種類

太陽光発電

数ある自家発電の中で最も普及が目立っているのが太陽光発電です。数年前までは、設備の導入コストが高く補助金ありきで導入を検討するケースが多かったものの、近年では導入コストが低下し、より導入のハードルが下がりました。

地球に優しく、発電した電気は自家消費だけでなく電力会社に買い取ってもらうこともできるため、経済的メリットのために導入されることも多い発電方法です。

ガス発電

ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電する自家発電方法です。従来のガスを燃やして発電する方法と異なり、発電時に二酸化炭素が発生しないのが大きな特徴です。作り出した電力は燃料電池に貯めておくことができ、使いたい時に使うことができます。また、発電の際に発生する熱によってお湯を沸かして給湯することも可能です。ガス発電のシステムの例として「エネファーム」などが挙げられます。

手動式発電機

昔から存在する、ハンドルやペダルを人力で回して発電する方法です。大きい電力を発電することは難しいので、災害時の携帯電話の充電やラジオ、懐中電灯などに使われることが多い方法です。数千円から購入できるため、最もハードルの低い自家発電といえます。

エンジン式発電機

ガソリンなどを燃料としてエンジンを稼働させて発電させる方法です。発電機自体の値段は太陽光発電システムなどと比べると安いため、導入のハードルが比較的低いものになります。1,000VA以上の高い電力を作り出すこともでき、野外設置可能でコンパクトなものもあるため、非常用の発電機として使われることもあります。しかし、ガソリンが燃焼する匂いが発生し、エンジンの駆動音が大きいため、近隣への配慮が必要です。

太陽光発電の始め方

自家発電にはさまざまな種類がありますが、最もメジャーなものは近年急速に普及が進んでいる太陽光発電でしょう。導入コストも以前と比べるとおさえられており、売電が可能であることから経済的メリットも期待できます。

太陽光発電を始める際には、太陽光発電システムの導入に加えて蓄電池を併設することで、メリットを最大限活かすことができます。蓄電池で発電した電気を貯めておき、その電気を売電することで収益を得ることが可能になります。

太陽光発電システム導入の際、自治体によっては補助金を利用することができます。また、蓄電池に関しては国から補助金が最大60万円出ます(2020年9月現在)。補助金については別記事で紹介していますが、太陽光発電を始める際には補助金を最大限活用しましょう。

太陽光発電システム補助金

蓄電池補助金

まとめ

自家発電の導入によって、電気代の節約や売電といった経済的メリットに加え、停電時にも電気の使用が可能になるというメリットもあります。とは言え、使用する全ての電気を自家発電でまかなうのは簡単ではなく、設備の導入コストもかなり高くなってしまいますが、部分的に取り入れる価値はあるのではないでしょうか。

特に太陽光発電は近年普及が進んでおり、自家発電をより身近なものに感じさせる大きな要素であると考えられます。数年前と比べても太陽光発電システムの導入にかかる費用は低減しており、また技術も進んでいるため、自家発電の導入を検討するいいタイミングなのかもしれません。

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